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予約ボタンは押されているのに予約が増えない美容クリニックへ──電子カルテで起きている取りこぼしと直し方

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株式会社トラフィックラボ 代表取締役

清水 彰人Akito Shimizu

SNS運用、AIO・SEO、Meta広告、公式LINE、Web制作、開業支援まで、美容クリニックの集患を一気通貫で設計。
「競争が激しい時代に生き残る」ための勝ち筋と、M&Aを含む出口戦略の研究にも注力。
マーケティングに加えて財務の視点から、クリニックの収益構造づくりを支援している。
美容クリニックマーケティング歴12年、会社経営歴16年。Instagramでは美容クリニックの勝ち筋を発信中。

広告は回っている。LPも整っている。予約ボタンもそれなりに押されている。それなのに、予約数だけが伸びない。

美容クリニックの院長先生から、このご相談を本当によくいただきます。そして原因を追っていくと、広告でもLPでもなく、もっと手前の、誰も触っていない場所に行き着くことが少なくありません。

それが、電子カルテの予約画面です。

このコラムでは、美容クリニックの予約率を静かに落としている「最後の1画面」について、よくある失敗パターンと、院長先生ご自身で5分あればできるチェック方法をお伝えします。

予約数が伸びないとき、多くの院が見落としている場所

広告やLPを直しても予約が増えない理由

予約数が伸びないと、多くの院はまず広告のクリエイティブを変えたり、LPのデザインを直したりします。もちろんそこに原因があることもあります。

ただ、予約ボタンのタップ率は悪くないのに実際の予約数が伸びない、という状態なら話は別です。患者様は興味を持ち、指まで動かしてくれている。つまり広告とLPは、自分の仕事をきちんと果たしているんです。

落ちているのは、予約ボタンを押した「後」です。

新規患者数を分解すると、穴の位置が見えてくる

弊社がご支援の際にまず行うのは、数字を上流から分解することです。たとえば新規患者数は、次のように分けて考えられます。

新規患者数 = HP閲覧数 × 予約率 × 来院率

ここに毎月の数字を入れていくと、どこかに必ず悪化しているポイントが見つかります。HP閲覧数は落ちていない、予約ボタンも押されている、なのに予約率だけが低い。この形が出たら、予約画面を疑ってください。

いきなりSEOの順位やフォロワー数といった下流の数字から見始めると、この穴にはなかなかたどり着けません。

電子カルテの予約画面は「最後の接客窓口」

院内の業務システムではなく、患者様にとっての予約フォーム

電子カルテは、院内の業務システムだと思われがちです。予約管理やカルテ記載のためのもので、マーケティングとは関係のない領域。そう考えている院長先生は多いと思います。

しかし患者様の側から見れば、あの画面は予約フォームそのものです。もっと言えば、来院前に患者様が最後に触れる接客窓口です。

受付スタッフの対応には気を配るのに、この窓口だけは誰も見ていない。広告もLPもきれいに整えているのに、最後の1画面だけが手つかずになっている。弊社が多くの美容クリニックをご支援してきた中で、いちばんもったいないと感じるのがここです。

患者様は探してくれない

もうひとつ押さえておきたいのは、患者様は予約画面の中でメニューを探してくれない、ということです。

見たかったメニューがすぐに見つからなければ、「この院には無いのかな」と思って画面を閉じます。わざわざスクロールして探したり、電話で確認したりする方は、ごく一部です。

せっかく興味を持って予約画面まで来てくださった患者様を、最後の最後で落としてしまう。これが予約率の穴の正体です。

予約を取りこぼす電子カルテの典型パターン

パターン1:ページの訴求名と予約メニュー名がズレている

最も多いのがこれです。LPや施術ページでは「〇〇」という名前で打ち出しているのに、予約画面のメニュー名は別の名前になっている。

たとえば料金体系をマンスリープライスに変えたとき、電子カルテ側のメニュー名だけ古い名称のまま残っていた、というケースはよく見かけます。患者様からすると、さっきまで見ていた施術が予約画面に見当たらない状態です。

パターン2:主力メニューが一覧の下に埋もれている

広告で一番力を入れている主力メニューが、予約画面の一覧のずっと下にあり、スクロールしないと出てこない。これも頻繁に起きています。

メニューを追加するたびに一覧の末尾に足していくと、自然とこうなります。院内では誰も困らないので、気づかれないまま放置されがちです。

パターン3:院内向けの名前がそのまま並んでいる

あるクリニックでは、予約画面を開くと次のようなメニューが並んでいました。

  • 「【5月末迄】P照射1回※初回除く」
  • 「肌育サブスク会員」
  • 「ポテンツァセット」

院内のスタッフにとっては分かりやすい名前でも、初めて予約する患者様には、どれが自分の受けたい施術なのか判断できません。このクリニックは月200万円の広告費をかけていましたが、その多くを予約画面で取りこぼしていました。

事例:広告の設定を変えずに予約が増えたクリニック

広告は回っていて、LPも整っていて、予約ボタンのタップ率も悪くない。それなのに予約数だけが伸びないクリニックがありました。

数字を追っていくと、落ちていたのは電子カルテの予約画面です。ページの訴求名と予約画面のメニュー名が一致しておらず、主力メニューも一覧のずっと下にありました。

そこで行ったのは、たった2つです。

  1. メニュー名を、ページの訴求名と一致させた
  2. 主力メニューを、一覧の一番上に移した

広告費もツール代もかけていません。広告の設定も何ひとつ変えていません。それでも、予約は増えました。

広告から予約完了までを一本の導線として見たとき、いちばん改善の費用対効果が高い場所が、意外にも電子カルテの中にあったということです。

院長が5分でできる予約画面のセルフチェック

このズレは、院長先生ご自身で5分あれば見つけられます。やり方は簡単です。

手順

  1. 院長先生ご自身のスマホで、自院の予約画面を開く
  2. 主力メニューにたどり着くまで、何タップかかるか数える
  3. 施術ページやLPに書いてある名前と、予約画面のメニュー名が同じか見比べる

確認するポイント

  • 主力メニューが、スクロールせずに見える位置にあるか
  • ページで打ち出している施術名と、予約メニュー名が一致しているか
  • 初めての患者様が見ても、どれを選べばよいか分かる名前になっているか

これだけで、だいたいの欠陥は見つかります。院長先生ご自身でなくても、スタッフの方に「初めて予約する患者様のつもりで操作してみて」とお願いするのも有効です。

広告費を増やす前に、穴の空いたバケツを塞ぐ

予約画面が崩れたまま広告費を増やしても、穴の空いたバケツに水を足しているのと同じです。足した分だけ、こぼれる量も増えていきます。

逆に言えば、予約画面を整えることは、今かけている広告費の効果をそのまま引き上げる施策です。新しい施策に予算を回す前に、まずは最後の1画面を見直してみてください。

自院の予約画面、最後にご自身でタップしたのはいつですか?

予約導線の見直しはトラフィックラボへ

トラフィックラボは、美容クリニックに特化したマーケティング支援を行っています。広告・SNS・SEOで患者様を集めるところだけでなく、LP、施術ページ、電子カルテの予約画面までを一続きの導線として設計し、予約率の改善までご支援しています。

支援内容の詳細は集患支援事業のページを、これまでの取り組みは実績ページをご覧ください。

「予約数が伸び悩んでいる」「どこに穴があるか一度見てほしい」という段階からでもお気軽にご相談いただけます。

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